ONLY YOU~愛さずにはいられない~Episode.0~
ー康秋side-
『ギャラクシー』本社
「どうぞ、お引き取りください!!」
受付でひと悶着している父さんに近づいた。
「俺に何の用?」
「康秋…来てくれたのか・・・」
父さんは俺に抱きついた。
「受付がお前の身内だって言うのに…取り次いでくれなくて・・・」
昔はイケメン俳優で有名だった俺の父親・天城康之(アマギヤスユキ)
政治家の名家・伊集院家の令嬢とデキた婚して、伊集院家に婿入り。
その後は俺を連れて離婚。
3歳になる俺を伊集院元総理の甥として芸能界デビューさせて、ひと儲けして、過労死寸前まで働かせて、自分は夜の街で豪遊していた。
更なる金ずるを求めて、父親が資産家だった相良さんと再婚し、俺やほかのタレントが所属する事務所と多額の借金を残して蒸発。
最近、また俺の前に現れ、金をせびっていた。
「こっちに来いよ」
俺は父さんをエレベーターホールに案内した。
「父さんの欲しいのは金だろ?ほら」
俺は財布から有り金を全部渡した。
「5万?お前は売れっ子なんだ…5万しか持ってないってコトないだろ?」
父さんは5万円をはした金だと言って突き返した。
「・・・財布ごと持って行けよ」
俺は長財布ごと父さんに渡す。
「これはブランド物の長財布だな・・・質に入れたら金になりそうだ・・・」
「どうぞ、お引き取りください!!」
受付でひと悶着している父さんに近づいた。
「俺に何の用?」
「康秋…来てくれたのか・・・」
父さんは俺に抱きついた。
「受付がお前の身内だって言うのに…取り次いでくれなくて・・・」
昔はイケメン俳優で有名だった俺の父親・天城康之(アマギヤスユキ)
政治家の名家・伊集院家の令嬢とデキた婚して、伊集院家に婿入り。
その後は俺を連れて離婚。
3歳になる俺を伊集院元総理の甥として芸能界デビューさせて、ひと儲けして、過労死寸前まで働かせて、自分は夜の街で豪遊していた。
更なる金ずるを求めて、父親が資産家だった相良さんと再婚し、俺やほかのタレントが所属する事務所と多額の借金を残して蒸発。
最近、また俺の前に現れ、金をせびっていた。
「こっちに来いよ」
俺は父さんをエレベーターホールに案内した。
「父さんの欲しいのは金だろ?ほら」
俺は財布から有り金を全部渡した。
「5万?お前は売れっ子なんだ…5万しか持ってないってコトないだろ?」
父さんは5万円をはした金だと言って突き返した。
「・・・財布ごと持って行けよ」
俺は長財布ごと父さんに渡す。
「これはブランド物の長財布だな・・・質に入れたら金になりそうだ・・・」