ONLY YOU~愛さずにはいられない~Episode.0~
相良先生の平手打ちで、康秋君は部屋に戻った。

「熱があるな・・・康秋のヤツ」

「熱?」

「ああ」

相良先生が呟く。

「俺は外科医だが、医者だ。診て来よう」

「私も行きますわ・・・」

「私も」

3人で康秋君の部屋を訊ねた。

彼の部屋のドアは無施錠だった。

「康秋・・・」

彼は部屋の明かりも消さず、布団の上にダイブして眠りに落ちていた。

猫のように丸まった寝方。

「・・・康秋の寝方は相変わらず、猫みたいね・・・」

「これって癖なんですか?」

「でしょうね・・・」

「悠月君の言う通り、少し熱があるな・・・」

「仕事の疲れね・・・起こすのも可哀想だし、毛布を持ってくるわ」

「俺は冷えピタを持ってくる。香波少しだけ、彼を頼む」

「うん」



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