ONLY YOU~愛さずにはいられない~Episode.0~
《2》カフェ・プチバトー
―香波side-
「虎様のご帰還でーす!!」
景虎さんは明るい声で木製の格子ドアを開けた。
「お帰り。虎」
カウンター越しに白のシャツに黒のタブリエエプロンを腰に巻いた長身の男性が笑顔で迎えてくれた。
綺麗な黒い瞳が私をジッと見つめる。
「その制服って…悠月の学校の制服だろ?虎」
「彼女が俺達の妹となる…安田香波ちゃんだ。信兄」
「妹って…母さんと安田さんの結婚はまだ…決まったワケじゃあ」
この人も兄弟なんだ・・・
景虎さんよりも年上で相良先生を呼び捨てているってコトは…一番の上の兄貴?
「俺は相良信吾(サガラシンゴ)」
「初めまして、安田香波です」
「まぁ、ここに座って…香波さん」
低く野太い声の景虎さんとは打って変わって、優しい線の細いテノール声の信吾さん。
私は信吾さんに促されて、目の前の木製の椅子に腰を下ろした。
景虎さんは明るい声で木製の格子ドアを開けた。
「お帰り。虎」
カウンター越しに白のシャツに黒のタブリエエプロンを腰に巻いた長身の男性が笑顔で迎えてくれた。
綺麗な黒い瞳が私をジッと見つめる。
「その制服って…悠月の学校の制服だろ?虎」
「彼女が俺達の妹となる…安田香波ちゃんだ。信兄」
「妹って…母さんと安田さんの結婚はまだ…決まったワケじゃあ」
この人も兄弟なんだ・・・
景虎さんよりも年上で相良先生を呼び捨てているってコトは…一番の上の兄貴?
「俺は相良信吾(サガラシンゴ)」
「初めまして、安田香波です」
「まぁ、ここに座って…香波さん」
低く野太い声の景虎さんとは打って変わって、優しい線の細いテノール声の信吾さん。
私は信吾さんに促されて、目の前の木製の椅子に腰を下ろした。