ONLY YOU~愛さずにはいられない~Episode.0~
「・・・一人じゃないって感じたいんだ・・・」

「・・・そう言われても・・・」

今にも消え入りそうな雰囲気の彼。

「ゴメン…怖いし…無理だよ・・・」

「優しくするけど…ダメか?」

「別れたんじゃないの?私たち・・・」
「別れは撤回する」
私は最初から彼に振り回されてばかり。
彼は孤独感を強め、憂いのある表情になった。
彼と分かり合いたいと思うなら、このまま流された方がいいのだろうか。

康秋君は性急に唇を重ねる。

熱のある彼の唇はいつもよりも温かくて熱かった。

私は彼に押し切られ、カラダを許す。


細身に見える彼も脱ぐと全体的に均整のとれた筋肉質なカラダつきだった。

彼の指先が唇が誰にも触れられたコトのない部分を隈なく愛撫していく。羞恥心と恐怖心でカラダは強張った。

「力抜いてくれない?」

髪を乱し、男の欲を前面に押し出した康秋君の顔。


これから一線超えると思うと全身に余計な力が入った。






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