ONLY YOU~愛さずにはいられない~Episode.0~
「康秋君・・・」

彼はクローゼットの扉を開けて、パジャマを脱いで服に着替える。
布団から顔だけを出して、ジッと彼の様子を伺っていると私の方を振り返る。

「寝ないの?」

「あ・・・」

「香波ってHだね」

「それは康秋君も同じよ」

「そうか??」

着替えを終えた康秋君がベットの脇に浅く腰を下ろすと、カラダを屈めて私の頬に優しくキスを落としてきた。

冷たい頬に彼の温もりが伝わる。

彼の唇が触れた部分だけ熱を帯びた。

「出るのは8時だったら、私,朝食作るわ」

私もカラダを起こした。
「いいの?眠いんじゃないの?」

「大丈夫よ」
少しでも、こうして二人の時間を過ごしたい・・・それだけだった。
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