ONLY YOU~愛さずにはいられない~Episode.0~

―康秋side-

「着きましたよ」

俺はスマホを弄りながらいつの間にか眠っていた。

目を開けると久し振りに見る信兄のカフェの真ん前だった。



俺は天城康雅(アマギコウガ)
17歳。
その名前は芸名で本名は相良康秋(サガラヤスアキ)
悠兄が勤める桜坂学園高等学校1年生。

悠兄にこのまま欠席を続ければ、また留年だと言われ、事務所を話し合い、仕事のセーブを考えていた。


「お疲れさま。コーガ」


「迫田さんもお疲れっ」

「明日の仕事は午後だっけ?久し振りに学校に行くから、迎えは学校に頼む」

「学校??しかし、学校は・・・騒ぎに・・・」

「悠兄に言って何とかして貰うから・・・いいだろ?」

「でも・・・」


「お前、うぜぇぞ・・・これは命令だから。クビにされたくなったから、俺の言うコトを訊けっ」

迫田さんは渋い顔をしていたが、俺が押し切った。


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