ONLY YOU~愛さずにはいられない~Episode.0~
《5》過保護な先生

ー香波side-

結局、今夜も相良家で夕食を共に羽目に。

「ゴメンなさいね。香波ちゃん。私、今夜は夜勤なの・・・」

「頑張って下さい!!」

「じゃあね・・・」

相良さんは慌てて部屋を出て行った。

「香波ちゃん、お米洗ってくれるかな?」

「はい」

私は信吾さんに指示で夕食のお手伝い。

「あ…俺今夜、いらないから・・・」
虎さんがカウンター越しに信吾さんに言った。

「飲み会か?」

「合コンだ!!」

「合コンね・・・はいはい」

「じゃ香波ちゃん、バイバイ!!」
虎さんは上機嫌に出かけてしまった。

「まったく・・・アイツの前もって言ってくれたら、虎の分は予め減らしておくのに」

信吾さんは鮭の切り身を見て呟いた。

「食事作りは信吾さんの役目なんですか?」

「ん、あ・・・大体は・・・」

「・・・父が再婚した暁には私もお手伝いしますから…安心してください」

「心強いよ。やっぱり…女の子が一人いると違うね・・・」


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