ONLY YOU~愛さずにはいられない~Episode.0~
都内のオフィス街の一角に聳える白亜のビルが
『ギャラクシー』本社。
地下の駐車場にワゴンを停め、階段で地下1階のレッスンルームに上がっていく。

「おはよーコーガ」

太陽のように明るい笑顔のジュンジュンが私たちに向かってきた。

「ジュンジュンおはよー」

「会いたかったよ!!コーガ」

ジュンジュンはコーガにハグした。

目の前の禁断のツーショットに私は思わずスマホで撮影。


「おいっ!?お前…何撮ってんだよ!?ここは撮影禁止だぞ!」

「え~っ!?1枚ぐらいいいじゃない」

「ダメだ!!香波」

「香波??」


「いや、有次ダメだぞ・・・」

コーガは笑って誤魔化したけど、時は既に遅し、他のメンバーたちも集まって来た。

「コーガ…コイツは誰だ?」

元ヤンだと言う噂のヒジリが鋭い目でコーガ見ていた。

「俺たちに許可なく、部外者は入れるなと言う約束だろ?」

「男装なんかしちゃって・・・僕には女の子だってバレバレだけど…」
女装が似合いそうな美少年のタツヤが私に甘い視線を投げる。


「誰なの?コーガ」
リーダー格のトモが問いかけた。

「今度、義理の妹になります。香波です。義理の兄がお世話になっています」

私は4人に挨拶した。
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