ONLY YOU~愛さずにはいられない~Episode.0~
トモ以外の3人は隣のレッスンルームに行ってしまった。

「ずっと見るだけじゃ退屈じゃない?」
「いえ、全然」

「コーガはあの通り、休憩時間でも練習するヤツなんだ・・・元々、俳優で所属してたからね。
俺、トイレ行ってくる」

「あ、はい」

レッスンルームには私とコーガの二人になった。

「お~い。香波そこの水とタオルくれ」

「え、あ・・・」

私のそばに置いてあったミネラルウォーターのペットボトルとタオルを手に取って、コーガに持って行った。

「お前は「ギャラクシーガールズ」には興味ないのか?」


「あるけど・・・コーガはないの?」

「・・・どっちでもいい」

コーガもようやく休憩を取った。

「今超人気の「ギャラクシーガールズ」だよ」

「・・・俺たちから見れば、同じ事務所の所属アイドルとは言え、ライバルだから・・・」
同じ事務所なのに、仲間とは言わないんだ。
コーガって野心家なんだ。


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