ONLY YOU~愛さずにはいられない~Episode.0~
《7》顔合わせ
ー香波side-
******
桜坂学園高等部。
中間テストも終わり、次は学園祭と放課後の校内はその準備に追われていた。
私のクラスの催し物はモンスターハウス所謂お化け屋敷。
「これどう?」
優華は「ハンズ」で購入したフランケンシュタインの被り物を被った。
「怖い怖い」
「これは?」
私はドラキュラの被り物を被って見せた。
「いいよ。香波」
私たち女子はモンスターの衣装と小道具作り。男子はホームセンターで買ったベニヤ板や駅前のスーパーでタダで貰った段ボールを使って迷路作り。
「何か手伝うコトあるか?安田」
相良先生が教室に入って来て、私に話し掛けた。
「今のところは別に…先生に手伝ってもらうコトはないかな・・・」
「そうか・・・」
仕事が忙しいのかあれから、全然登校しない康秋君。一応交際している私たちだけど。互いの携番、メルアド、「LINE」のアカウントも知らない。
「別に手伝うコトないなら、職員室に戻るぞ」
相良先生は踵を返し、教室を出る。
「待ってください。相良先生」
私は相良先生を追いかけた。
「なんだ?安田」
相良先生は立ち止まって振り返った。
「・・・康秋君の連絡先分かります?」
「分かるが・・・なんだ?知らないのか??」
「はい」
「『LINE』の相良家ファミリーのグループに入ればいい」
「いいんですか?まだ・・・父とは結婚してませんけど・・・」
「どうせ・・・週末顔合わせするんだ。入籍するのも時間の問題だ」
桜坂学園高等部。
中間テストも終わり、次は学園祭と放課後の校内はその準備に追われていた。
私のクラスの催し物はモンスターハウス所謂お化け屋敷。
「これどう?」
優華は「ハンズ」で購入したフランケンシュタインの被り物を被った。
「怖い怖い」
「これは?」
私はドラキュラの被り物を被って見せた。
「いいよ。香波」
私たち女子はモンスターの衣装と小道具作り。男子はホームセンターで買ったベニヤ板や駅前のスーパーでタダで貰った段ボールを使って迷路作り。
「何か手伝うコトあるか?安田」
相良先生が教室に入って来て、私に話し掛けた。
「今のところは別に…先生に手伝ってもらうコトはないかな・・・」
「そうか・・・」
仕事が忙しいのかあれから、全然登校しない康秋君。一応交際している私たちだけど。互いの携番、メルアド、「LINE」のアカウントも知らない。
「別に手伝うコトないなら、職員室に戻るぞ」
相良先生は踵を返し、教室を出る。
「待ってください。相良先生」
私は相良先生を追いかけた。
「なんだ?安田」
相良先生は立ち止まって振り返った。
「・・・康秋君の連絡先分かります?」
「分かるが・・・なんだ?知らないのか??」
「はい」
「『LINE』の相良家ファミリーのグループに入ればいい」
「いいんですか?まだ・・・父とは結婚してませんけど・・・」
「どうせ・・・週末顔合わせするんだ。入籍するのも時間の問題だ」