ONLY YOU~愛さずにはいられない~Episode.0~
相良先生の計らいで、私は相良家ファミリーの『LINE』グループに入った。

入った途端、虎さんから歓迎スタンプの嵐。

信吾さんや有次君からもスタンプが届いたけど、肝心な康秋君からは全く来ない。


「ただいま」

私がソファに転がり、スマホを見ているとお父さんが帰宅。

「お帰り!お父さん。今夜はカレーライスだよ」

「そうか‥随分と真剣な顔して、スマホを見ているな・・・香波」

「そうだ。お父さん。今度の土曜日、私何着ていけばいい?」

「あ…相良家との顔合わせの日か…制服でいいんじゃないか?」

「制服??制服って…告別式じゃないんだし・・・ちゃんとした服着た方がいいよね・・・」

「じゃ適当に見繕いえばいい。クローゼットにたくさん服あるだろ?」

「そう言われても、新しい服が欲しい。それには…軍資金が・・・」

「お金が欲しいのか??後でな・・・」

「うん」

お父さんは着替えに奥の部屋へと引っ込んだ。

私は腰を上げ、キッチンに立ってお父さんの夕食の支度を始める。




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