ONLY YOU~愛さずにはいられない~Episode.0~
お父さんと二人だけの生活も後少しか・・・


ダイニングテーブルにカレーライスとサラダを並べる。

「準備できたよ」

「ありがとう」

お父さんは腰を下ろし、私の作ったカレーをスプーンですくって口に運ぶ。

「お前の方が相良さんの所の兄弟たちのコト知ってそうだな・・・」

「そりゃ、クラス担任が次男だし、ちょこちょこお父さんが当直の日、泊りにも行ってるし」

「香波の大ファンの天城康雅が四男らしいな・・・」

「そうなんだ・・・」

「お前にもとって、この再婚はプラスになりそうだな。マイナスになるなら再婚はしないつもりだったが」

「お父さん・・・」

「相良さんは亡くなった母さんに似て優しい人だ。頼りにもなるぞ」

「うん」

相良さんも娘が欲しかったから、大歓迎してくれている。

「そうだ。相良さんに服を選んでもらえばいい。彼女、センスがいいから…香波に似合う服を選んでくれるぞ」




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