ONLY YOU~愛さずにはいられない~Episode.0~
「康秋君は本当に来るんですか?」

「…わからん」

私を喜ばせるだけ喜ばせておいて、ドタキャンか・・・
最初から分かっていたけどさ。

私は相良先生と二人で校内を歩き、仮装パーティとなる校庭に向かったけど・・・
相良先生は屋上へと私を案内した。

「パーティは校庭でしょ?」

「いいから…私に黙ってついてくれば、わかる」

「わかるって何が??」

相良先生は屋上に通じるドアを開けて、私だけを放り出した。

「相良先生!!?」

「悠兄の方が良かった?」

黒い細身のレザーパンツに白いシャツ、黒のマントを羽織った、顔を右半分白い仮面で隠した康秋君が立っていた。

「それって・・・」

「来年の舞台「オペラ座の怪人」の衣装だよ」


「怪人の変装って・・・」

「舞台衣装のコト。まぁ、仮衣装だけどね・・・」

康秋君は仮面を外し、素顔を晒した。





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