ONLY YOU~愛さずにはいられない~Episode.0~
「ほら、飯と飲み物もあるぞ」

「・・・」

彼は私の手を引いてベンチに座らせた。
コンビニ袋から取り出したのはコンビニ弁当とお茶、デザートのスイートポテト。

「しょぼい」

「うるせぇなぁ~我慢しろっ!買い物行く時間なかったんだよ」

彼は私の反応に逆ギレした。

「嘘だよ。マジで怒んなくても・・・」

「・・・別に怒ってねぇよ」

「そう?」

「ああ」


二人でコンビニ弁当の蓋を開けた。

「校庭は音楽がガンガン鳴ってて賑やかだな・・・」

「行きたい?」

「行きたいけど・・・いいよ。香波と二人で過ごしたい」

サラッと何気に女心を擽る言葉を言う康秋君。

私も何も言えず、顔が赤くなる。

「食べようぜ」

「うん」





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