ひとひらの雪
プロローグ



歪な灰色の空から


舞い落ちる


わたしと同じ名前の


白い欠片


腕に伝わる温もりに


溶けたそれが


罪の証だということ


わたしはまだ


気づいていなかった


いや…


気づいていない


フリをした──



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