好きって言えない距離
オタオタと準備をしていると
午前8時39分。
これは、もう遅刻決定だ。
ロボット並みの速さで準備をすると急いで家を出た。
すると、
「おい!真凛!てめぇは毎日遅刻しやがって。お前の脳に‘‘記憶’’の文字はねぇのか?」
私、有村 真凛 に向かって暴言を吐くのは幼馴染の 滝沢 理玖
「わかってるよ!理玖!今行くから!」
彼は、こんなことを言いながら毎日私を自転車の後ろに乗せてくれる。
だから、勘違いしちゃうんだ。
君が私を好きだと......ね......