元、新撰組です




しばらくして、ご主人の涙も引いた。彼は恥ずかしそうに頭をかいた。




「お見苦しいところをお見せしました」




ペコリと誤るご主人に、音波は首を左右に振った。




『いいえ、恥じることは何もないと思いますよ』









咲谷家まで車に乗せてもらい。家に着くと報酬とは別件に箱菓子をもらった。




「このたびは、妖怪退治だけではなく大切なものを見つけてくださり。ありがとうございます」




「本当にありがとうございます。主人がお世話になりました」




頭を下げる二人に、音波はオロオロしながら首を振った。





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