『好き』って言っていいですか?
チャーハンを口に入れた瞬間
オレは 固まってしまった。
「おい!ポロポロと落ちてるぞ
ボケた年寄りか?」
それでも反応しないオレに
「おい!拓斗!聞いてる?」
目の前に顔を 持ってきた。
そこで ハッとなると
「どうした?」
「あれ!」
今 入ってきた客を指差した。
「あっ・・・」
そこに居たのは 彼氏と仲良さそーに
入ってきた理名の姿だった。
~明日は 無理だから明後日にして~
昨日の言葉。
こいつと会うためか?
やっぱり慎之介が 言ったのは
本当だったんだ。
理名は オレが居ることに
気づきもせず さっさと
奥のテーブルへと進んでいった。