『好き』って言っていいですか?


ずっと 腕を組んで
黙って座ってる拓斗


あたしも何を話していいか わからないから
黙ったまま。


5分経過


あたしは イヤホンを付けて
音楽を聞いてた。


だって 音楽でも聞いておかないと
何していいかわからないから。


また 3分経過。


口を切ったのは 拓斗の方。


「何か 言うことないのか?」


「・・・別に ありません」


「聞きたいことが 山ほどある
まず!騙して 楽しかったか?」


「騙す?あたしが先生を?」


「そうだ!」


「何か騙したかな?
何やったかな?」


ヘラヘラと 笑って見せたあたし。











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