サクラメモリー

「おい、お前」

「はい!?」

この人、卒業生だ.....!

「お礼はないのか?俺に」

「なんの.....ですか?」

この人なんなんだ、いきなり話しかけてきたり、走ったり

「はあ!?お前今日送辞を読むやつだろ?そんなやつが校門のど真ん中で転んだから注目を浴びないうちに助けてやったんだよ」

ど、ど、ど真ん中!?

恥ずかしい!

ま、ここはとりあえず

「ありがとうございました」

「まあ、いい。じゃ、俺は行く。気をつけてなー」

あの人は、なんて優しいんだろう

絆創膏が落ちていた

それを足にはり、バシッとたたく

「よし、がんばる!」

あの人は誰だったんだろう

名前聞いとけばよかった
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