君の居ない世界は。
こんな時間に……思い当たる人物は、一人だ。
そう思い、画面をみた。
『今から、あたしの家まで来れる?』
やっぱり…佐奈(さな)か。
佐奈は、小学校からの幼馴染み。
家の事情とかは、だいたい知ってる。
『行けるよ、今から行くね!』
そう返して、家を出た。
寒い…もうすぐ冬だしなぁ…部屋着で来るんじゃなかった。
そう後悔したのは、佐奈の家の前だった。
ーピンポン
「ソラでしょ?開いてるよ♪」
押した瞬間くらいに返ってきた声。
もし、私じゃなかったら佐奈どうしたんだろ…
ちょっと、疑問が残るけど私は家へ入った。
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