生徒会室での出会い
生徒会室での出会い1
ある日の放課後、私は翌日行われる生徒会応援演説会で読む原稿を練習していた。クラスの皆は部活やバイトや遊びなどに行ってて教室には私1人だった。私、水無月花音(みなづきかのん)が生徒会に立候補したのは、生徒会担当の青樹先生に薦められたからだった。もともと、生徒会に少し興味があったので快く承知した。演説会で読む原稿を書くのには苦労し、声を出すのが苦手なのでこうして練習していた。私は生徒会に薦められた時になんで声が小さいのに薦めたのか聞いたら、「水無月は友達と笑顔で話してる時は声がかなりでかいから大丈夫!」と言っていたがのんきだなぁと思った。外が暗くなってきたので時計を見ると、5時半を指していた。お腹も減ってきたので帰る準備をして、戸締りを確認して電気を消した所で気が付いた。急いで自分の机の中を探ると、お気に入りの小説が出てきた。小さい頃は漫画をかなり読んでいて小説はあまり読まなかったけど、今ではそれが逆になっていた。教室の鍵を閉めて職員室に鍵を返した。その時に担任がひょこっと顔を出して「明日頑張れよー」と言ってくれたので照れながら一礼して職員室を出た。今日のご飯は何かなと食欲全開にしながら家へと帰った。