失 楽 園
ベッドに腰掛け、
立ちすくむ姉さんを見上げた。
何を言えばいいのかわからない、
揺れる視線がそう語っていた。
僕は力任せに姉さんを
ベッドに引き倒し、
乱暴に口付ける。
姉さんは身体を強張らせ、
腕を突っ張らせて僕を拒絶した。
息をしようと開いた姉さんの唇に
僕は舌をねじ込み、
姉さんの舌を絡めとり、蹂躙する。
拒否することは諦めたのか、
姉さんの腕は力を無くし、
だらりと下げられた。
それが更に僕を苛立たせた。
「……反抗しろよ、姉さん……」
涙に濡れた瞳が、僕を写す。
「お願いだからさあ……っ」