失 楽 園
chapter2

┗僕が十六歳の時




全く……自分でも吐き気がする程、
あの頃の僕はまだ子供だったんだよ。

 単純で、馬鹿な子供。


そう言って、
青年は肩を竦め、
レモンティーを一口飲んだ。

そして青年はこの白い空間に
ぽっかりと開いた窓の外を見る。
その目は、
まるで子供の頃のことを
思い出すかのように、
遠い目だった。



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