失 楽 園



「……こんなに近くにいても、
 恭夜くん、何にも
 してくれないし……。
 キス、だって……」


ああ、そう。

結局は美花子も、
そこらのオンナと一緒だった。

そうして馬鹿なオンナの
くだらないプライドを壊さない為に、
僕は彼女を抱いた。

 壊すのなら、
 じわじわ壊した方がいい。


< 22 / 187 >

この作品をシェア

pagetop