失 楽 園
「……そう。
そんなに産みたいなら、いいよ。
おいで」
僕がそう言って微笑み、
両手を広げて見せたら、
美花子は感激したように破顔し、
僕に抱き着いてきた。
「恭夜くん……!」
「そんなに産みたいなら、
僕が壊してあげる」
彼女の顔は、
面白いくらいに青くなった。
僕はにっこり微笑んで、
彼女の下腹部に拳を打つ。
彼女は小さく呻いて、
地面に崩れ落ちた。
「なにがガキだよ。
僕はそんなもの、いらない」
がつ、がつ、と
蹲(うずくま)った彼女の下腹部に、
蹴りを入れる。