と な り

日和side

「はあ」


今日は、凄く調子が悪い。



今までにないようなダルさ

そして、息苦しさ



お医者さんには、前から

「いつ何が起こるか分からない状態だから、安全な病院で、入院することをオススメします。少しでも身体に異変を感じたら、即入院してもらいます。」



と言われてきてた



みんなと離れたくなかったから
頑なに断ってきてたけど



もう限界かも…



お母さんにも


「お母さんは、日和の気持ちもわかるけど、入院したほうがいいと思う。そっちの方が安心だから。お金のことは大丈夫。1番大切なのは、日和の命だから」



って…


ワタシは、決心し入院することにした




期限は、一応分からない



一生病院かも…しれない。



でも、仕方ない。










嘘。本当は、辛い。








桜が散り、蒸し暑くなってきた5月


…ワタシの入院生活が始まった




ガラガラ

「日和ちゃーん!具合はどう?」


「まあまあかな?」


「そう、顔色昨日よりいいじゃない」


「うん!」


「じゃあ、あとで屋上でも行こっか!
最近 外出てないでしょ?久しぶりに出てみない?今日はいい天気よ!」



…ぇ。いいの…?

ワタシは作り笑いをして

「ありがとう奈美さん」

と言った





ねぇ、奈美さん

こんなの、可笑しいよね。

そっか、そっか、そういうことか。

これで、最後ってことか…
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