と な り

日和side

よかった

奏くんに言えて



でも、ごめんね奏くん。


一つだけ言えなかった。


これは、空胡ちゃんにも言えてない。





ワタシは、

実は聞いてしまってた


この間、ワタシの病室で



奈美さんとお医者さんが話していた内容を






ワタシは、眠っていた

しかし、何故か目が覚めてしまった


そこには、悲しい顔をした奈美さんとお医者さんが話していた



「…やっぱり、漣さんは、もう帰れないだろう。」


「そんな。先生、日和ちゃん、もう外には出れないんですか?」


「ああ、残念だが厳しいだろうな。
進行があの子は本当に早い。
…もって、あと、1年…だろう…」


「先生…日和ちゃん…ふぇ…うわあ…ん」

2人は泣いていた。


ワタシは、あと1年しか生きられないの?

寝たふりを続けながらワタシは静かに涙を流した。
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