臆病者達のボクシング奮闘記(第一話)
康平は決め付けられたのが悔しかったのか、
「どうしようかな」
と言って悩むフリをした。
「悩むんだったらいいよ。別に困らせるつもりもないし」
亜樹は素っ気なく言った。
「お、俺は大丈夫だからさ」
康平は慌てて訂正した。
「有難う。じゃあ駅前のデパートに行くからね」
デパートまで歩きながら康平が亜樹に話を聞くと、彼女は一つ年下の従弟の誕生日プレゼントで悩んでいるようである。
康平が即座に新しいゲームソフトを提案したが、亜樹に却下された。
従弟はあまりゲームをしないらしく、最近までバスケ部だったので無難にTシャツを買う事になった。
ゲームとマンガが趣味の康平は、真剣に考えたがあまり役に立たず、結局亜樹が一人で決めて買った。
「どうしようかな」
と言って悩むフリをした。
「悩むんだったらいいよ。別に困らせるつもりもないし」
亜樹は素っ気なく言った。
「お、俺は大丈夫だからさ」
康平は慌てて訂正した。
「有難う。じゃあ駅前のデパートに行くからね」
デパートまで歩きながら康平が亜樹に話を聞くと、彼女は一つ年下の従弟の誕生日プレゼントで悩んでいるようである。
康平が即座に新しいゲームソフトを提案したが、亜樹に却下された。
従弟はあまりゲームをしないらしく、最近までバスケ部だったので無難にTシャツを買う事になった。
ゲームとマンガが趣味の康平は、真剣に考えたがあまり役に立たず、結局亜樹が一人で決めて買った。