臆病者達のボクシング奮闘記(第一話)
翌日の日曜日。電車に乗った康平と健太は、有馬と待ち合わせの駅に向かっている。
康平が健太に言った。
「有馬の家って、確か学校の駅から七駅目だったよな。何で三駅目で待ち合わせなんだ?」
「まぁいいんじゃねぇか! 金も安くなるんだしさ」
「そうだな」
有馬の家は学校から下りで七駅目である。七駅分の往復の出費を覚悟していたが、三駅分に減ったのだから康平も深く考える気はないようだ。
待ち合わせの駅に着いた二人は有馬を探そうとしたが、本人が改札口のそばにいた為その必要はなかった。
改札口を出た二人に有馬が言った。
「よう。これから行くのは、やっぱゲーセンて言えねぇかもよ。俺とダチだけが知ってる場所なんだから、誰にも言うなよ」
康平と健太は、駅からすぐ小道に入って有馬についていくが、右に曲がった後左へ曲がり、突き当たりを更に左に行き……、有馬がいなければ、二度と行けないような入り組んだ道である。
康平が健太に言った。
「有馬の家って、確か学校の駅から七駅目だったよな。何で三駅目で待ち合わせなんだ?」
「まぁいいんじゃねぇか! 金も安くなるんだしさ」
「そうだな」
有馬の家は学校から下りで七駅目である。七駅分の往復の出費を覚悟していたが、三駅分に減ったのだから康平も深く考える気はないようだ。
待ち合わせの駅に着いた二人は有馬を探そうとしたが、本人が改札口のそばにいた為その必要はなかった。
改札口を出た二人に有馬が言った。
「よう。これから行くのは、やっぱゲーセンて言えねぇかもよ。俺とダチだけが知ってる場所なんだから、誰にも言うなよ」
康平と健太は、駅からすぐ小道に入って有馬についていくが、右に曲がった後左へ曲がり、突き当たりを更に左に行き……、有馬がいなければ、二度と行けないような入り組んだ道である。