臆病者達のボクシング奮闘記(第一話)
永山高校ボクシング部は、日曜日が練習の休みの日である。
その休日に当たる日曜日、康平と健太は気分転換する為、遊びに出かける事にした。
まずゲームセンターへ行ったが、二人が持っていたお金は底を突き、他の友達のプレーを見る時間が多くなった。
さすがに二人は飽きて、馴染みの古本屋へ行く事にした。
古本屋の入口に着いた時、男女二人が康平と健太に近付く。
「やっぱり健太と康平だ。向こうのコンビニからお前らが見えたんで走ってきたんだよ」
「あんた達、兄弟みたいにいつも一緒だね」
康平達に声を掛けた男女は、坂田裕也(さかたゆうや)と鳴海那奈(なるみなな)である。
二人は康平達と中学時代のクラスメートで、今は青葉台高校に通っている。永山高校とは電車で反対の方向なので、あまり会う機会は無かった。
裕也が再び口を開く。
「お前らと、同じ学校だったらもっと楽しかったけどな」
「俺と康平の成績じゃ、青葉台は無理なんだよ。……まぁそれは置いといて、会うのは卒業式以来かもな」
その休日に当たる日曜日、康平と健太は気分転換する為、遊びに出かける事にした。
まずゲームセンターへ行ったが、二人が持っていたお金は底を突き、他の友達のプレーを見る時間が多くなった。
さすがに二人は飽きて、馴染みの古本屋へ行く事にした。
古本屋の入口に着いた時、男女二人が康平と健太に近付く。
「やっぱり健太と康平だ。向こうのコンビニからお前らが見えたんで走ってきたんだよ」
「あんた達、兄弟みたいにいつも一緒だね」
康平達に声を掛けた男女は、坂田裕也(さかたゆうや)と鳴海那奈(なるみなな)である。
二人は康平達と中学時代のクラスメートで、今は青葉台高校に通っている。永山高校とは電車で反対の方向なので、あまり会う機会は無かった。
裕也が再び口を開く。
「お前らと、同じ学校だったらもっと楽しかったけどな」
「俺と康平の成績じゃ、青葉台は無理なんだよ。……まぁそれは置いといて、会うのは卒業式以来かもな」