臆病者達のボクシング奮闘記(第一話)
 金髪サングラスの男が三人に言った。

「なんだお前ら帰るのか? もうすぐ歌番組が終わっから、ラーメン頼めるのによ」

「ワリィな、今日はチョット用事があっからよ」

 タトゥーの男が健太に訊いた。

「そう言えば、タケは最近夜十時には寝てるんだよな。お前らもそうなん?」

「まぁ、俺らも疲れて同じ位の時間に寝てるけどね」

「そうそう、俺もだよ」康平も頷いた。


「そんなもんなんか? まぁ俺達、部活ってもんに程遠い人種だからよ」

 金髪サングラスの男に続いて、タトゥーの男が言った。

「まぁ、タケのダチは俺達のダチってわけだから、試合の時は応援行くから頑張れよ」


 有馬の友達と別れ、三人はゲームセンターを後にした。

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