臆病者達のボクシング奮闘記(第一話)
「事情は後から話すからさ、コロッケ買いに行こうぜ。……一人一個ずつな」
有馬は勝手に決め付け、後ろから大きな声で白鳥へ言った。
「店員さん、コロッケ三つ欲しいな」
振り向いた白鳥は、
「はい、どうもアリガ……とうございました」
と動揺しながらも、三つのコロッケを慣れた手つきでパックに詰めていた。
有馬の注文のせいで、三人は、一パック二百八十円の大きなクリームコロッケを買う事になった。それに小さなお握りを一つ加えたアンバランスな昼食になってしまった。
スーパーの隣にある小さな公園のベンチに座り、三人は主食(?)のクリームコロッケを食べていた。
「有馬、今度クリームコロッケを買う時は値段を見てから買おうぜ」
健太が言うと有馬は素直に謝った。
「ワリィワリィ。あんなに高いとは思わなくてさ」
「ところで白鳥は何であそこで働いてんの?」
康平の質問に有馬は答えた。
「白鳥は隣の県からこっちに来て、叔父さんの家から学校に通ってるのは知ってるよな?」
「あぁ」
「あのスーパーは、その叔父さんが経営してるんだよ」
有馬は勝手に決め付け、後ろから大きな声で白鳥へ言った。
「店員さん、コロッケ三つ欲しいな」
振り向いた白鳥は、
「はい、どうもアリガ……とうございました」
と動揺しながらも、三つのコロッケを慣れた手つきでパックに詰めていた。
有馬の注文のせいで、三人は、一パック二百八十円の大きなクリームコロッケを買う事になった。それに小さなお握りを一つ加えたアンバランスな昼食になってしまった。
スーパーの隣にある小さな公園のベンチに座り、三人は主食(?)のクリームコロッケを食べていた。
「有馬、今度クリームコロッケを買う時は値段を見てから買おうぜ」
健太が言うと有馬は素直に謝った。
「ワリィワリィ。あんなに高いとは思わなくてさ」
「ところで白鳥は何であそこで働いてんの?」
康平の質問に有馬は答えた。
「白鳥は隣の県からこっちに来て、叔父さんの家から学校に通ってるのは知ってるよな?」
「あぁ」
「あのスーパーは、その叔父さんが経営してるんだよ」