臆病者達のボクシング奮闘記(第一話)
帰り道。一年生達は一緒に駅まで歩いていた。
「明日から休みだと思ってたんだけどな……」
ボヤく健太に有馬がつっこむ。
「なんだよ、お前本気で期待してたんか? 俺は、内海さんと山本さんが見学に来た時から怪しいと思ってたぜ」
「よく言うぜ! さっきは俺と同じ位ガッカリしてたじゃねぇか」
「ウッセーよ! 俺だってホンのちょっとは期待してたんだよ」
「話は変わっけど、俺風呂場の鏡の前で、自分の体をマジマジ見ちゃうんだよなぁ。……あれ、もしかして俺だけ?」
康平は落ち込んでいるのがバレないように、健太の話に加わった。
「俺もよく見るよ。肩や腕に筋肉ついてきたんだよな」
「そうそう。それに、腹筋もクッキリ割れてきたしよ。……白鳥、オメェもゼッテェ見てるよな」
「お、俺は……」
有馬に訊かれた白鳥は、恥ずかしそうな顔になった。
「明日から休みだと思ってたんだけどな……」
ボヤく健太に有馬がつっこむ。
「なんだよ、お前本気で期待してたんか? 俺は、内海さんと山本さんが見学に来た時から怪しいと思ってたぜ」
「よく言うぜ! さっきは俺と同じ位ガッカリしてたじゃねぇか」
「ウッセーよ! 俺だってホンのちょっとは期待してたんだよ」
「話は変わっけど、俺風呂場の鏡の前で、自分の体をマジマジ見ちゃうんだよなぁ。……あれ、もしかして俺だけ?」
康平は落ち込んでいるのがバレないように、健太の話に加わった。
「俺もよく見るよ。肩や腕に筋肉ついてきたんだよな」
「そうそう。それに、腹筋もクッキリ割れてきたしよ。……白鳥、オメェもゼッテェ見てるよな」
「お、俺は……」
有馬に訊かれた白鳥は、恥ずかしそうな顔になった。