臆病者達のボクシング奮闘記(第一話)
亜樹の誕生日
次の日の午前中、康平は健太からの誘いがあって、学校の近くの図書館へ向かって歩いていた。
康平が健太に言った。
「まさか、お前から図書館へ誘うとはな」
「俺が勉学に目覚めたわけじゃねぇ……ってのは分かるよな?」
「まぁ、今週の日曜日に綾香達と映画を見に行くから、テンパらないように少し馴らしておきたい……ってとこか?」
健太は苦笑いした。
「まぁ、俺と長い付き合いだっただけの事はあるな。でも昨日の帰りに、お前から綾香の兄貴があの内海さん……て聞いた時はビックリしたな。まさかとは思ってたけどさ」
「まぁ、練習中はそんな事考えてる余裕はねぇけどな。……それと亜樹に連絡してねぇから、綾香がいるかは分かんねぇぞ」
「いなければいねぇで仕方ねえよ。どうせ、夏休みの宿題に手を付けなきゃならねぇんだからさ」
そうしているうちに図書館へ着いた。
二人は空いている席を探す……というよりも、勉強している二人組の女の子を探していた。
康平が健太に言った。
「まさか、お前から図書館へ誘うとはな」
「俺が勉学に目覚めたわけじゃねぇ……ってのは分かるよな?」
「まぁ、今週の日曜日に綾香達と映画を見に行くから、テンパらないように少し馴らしておきたい……ってとこか?」
健太は苦笑いした。
「まぁ、俺と長い付き合いだっただけの事はあるな。でも昨日の帰りに、お前から綾香の兄貴があの内海さん……て聞いた時はビックリしたな。まさかとは思ってたけどさ」
「まぁ、練習中はそんな事考えてる余裕はねぇけどな。……それと亜樹に連絡してねぇから、綾香がいるかは分かんねぇぞ」
「いなければいねぇで仕方ねえよ。どうせ、夏休みの宿題に手を付けなきゃならねぇんだからさ」
そうしているうちに図書館へ着いた。
二人は空いている席を探す……というよりも、勉強している二人組の女の子を探していた。