臆病者達のボクシング奮闘記(第一話)
部活以外の清水は、いつもシカメッ面で、肩で風を切るような歩き方をする。オマケにガニ股ときている。
ところが部活になると、少し内股で歩く。
そして戦う時は、ボクシング教本に出てきそうな正統派スタイルで戦う。
色々な意味でアンバランスなものを持っている先輩である。その清水が言った。
「片桐、今日から昼休みは部室に行くなよ」
「えっ、どうしてですか?」
健太は不思議そうな顔をした。
「今は説明している時間はネェから、他の一年にも言っておけ」
「はい! 分かりました」
健太は納得したわけではないが、他の怖そうな三年生と離れたい為、素直に返事をして一年生の教室へ向かって行った。
健太は康平と白鳥にその事を伝え、有馬にも伝えた時、逆に有馬が理由を話し始めた。
「昼休みの部室は、大崎先輩と相沢先輩の専用部屋になってるよ」
「えっ、なんで?」
「今試合が近いから、二人は減量に入ってるんだ。二人はメシを旨そうに食ってる奴等を見なくていいようにっていう配慮だな」
ところが部活になると、少し内股で歩く。
そして戦う時は、ボクシング教本に出てきそうな正統派スタイルで戦う。
色々な意味でアンバランスなものを持っている先輩である。その清水が言った。
「片桐、今日から昼休みは部室に行くなよ」
「えっ、どうしてですか?」
健太は不思議そうな顔をした。
「今は説明している時間はネェから、他の一年にも言っておけ」
「はい! 分かりました」
健太は納得したわけではないが、他の怖そうな三年生と離れたい為、素直に返事をして一年生の教室へ向かって行った。
健太は康平と白鳥にその事を伝え、有馬にも伝えた時、逆に有馬が理由を話し始めた。
「昼休みの部室は、大崎先輩と相沢先輩の専用部屋になってるよ」
「えっ、なんで?」
「今試合が近いから、二人は減量に入ってるんだ。二人はメシを旨そうに食ってる奴等を見なくていいようにっていう配慮だな」