臆病者達のボクシング奮闘記(第一話)
「あいつ、どこかツンケンしてるし、女同士でもあんま評判は良くないらしいぜ」

 有馬の話を康平は黙って聞いていた。


「折角部活が休みなんだし、こんな所で油を売っていないで帰ろうぜ」

「そうだな。折角の休みなんだし、トットと帰ろうぜ」

 健太の意見に二人は大いに賛同し、急いで教室を出ていった。

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