臆病者達のボクシング奮闘記(第一話)
「この間クラスに来たコでしょ。二人いたけど……」

「目ツキが悪くない方の奴だよ」

 笑いながら康平は答えたが、目ツキが悪いのは有馬である。


「テンション高そうね」

「あれはあれで、いいとこあっからな!」


 時計を一瞬見た亜樹が康平に言った。

「そろそろ勉強再開しよっか。くれぐれもマンガで歴史の勉強しないようにね」

< 72 / 281 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop