臆病者達のボクシング奮闘記(第一話)
土曜日。康平はこの日も早朝にジョギングをした。
ボクサーが朝走る事をロードワークと呼んでいるが、康平の場合はまだジョギングのレベルである。
それでも康平には辛いトレーニングだった。
しかし、土曜日は学校が休みで部活は九時からである。時間的に余裕がある為、康平は片道の距離をもう一キロ増やしていた。
往復五キロになり、康平はかなり疲れたが、自分は頑張っているという満足感が少し沸いていた。
部活へ向かう為に駅へ着いた康平は、健太を待っていた。
昨日彼の家へ電話をし、部活の帰りに永山高校の近くの図書館で勉強しようと約束していた。
電話越しでは健太が乗り気でなかったようだったので、康平は心配になり、もう一度朝に電話して駅で待ち合わせる事にしたのだ。
健太が少し遅れて駅に着く。部活用のバッグがヤケに膨らんでいるので、勉強する道具は持ってきたようである。
康平は安心した。
ボクサーが朝走る事をロードワークと呼んでいるが、康平の場合はまだジョギングのレベルである。
それでも康平には辛いトレーニングだった。
しかし、土曜日は学校が休みで部活は九時からである。時間的に余裕がある為、康平は片道の距離をもう一キロ増やしていた。
往復五キロになり、康平はかなり疲れたが、自分は頑張っているという満足感が少し沸いていた。
部活へ向かう為に駅へ着いた康平は、健太を待っていた。
昨日彼の家へ電話をし、部活の帰りに永山高校の近くの図書館で勉強しようと約束していた。
電話越しでは健太が乗り気でなかったようだったので、康平は心配になり、もう一度朝に電話して駅で待ち合わせる事にしたのだ。
健太が少し遅れて駅に着く。部活用のバッグがヤケに膨らんでいるので、勉強する道具は持ってきたようである。
康平は安心した。