十AngelCross十
1日があっという間に過ぎた。

約束通り拓也が家についてきた。



月山は帰っているだろうか……
ルイは心配でしかたなかった。




ニャー



『黒ネコだー』

拓也が指差した。


黒ネコは避けて通れ。
そんなことをよく耳にするが

そのネコは普通の黒ネコではなく
上等な毛並みをしており

首には、少し小さめの水晶のようなものをつけていた。


『高そうなネコ~、捕まえたら…』

『だめだよ、飼い猫じゃない?』

『解ってるよ。あのお屋敷のネコかなぁ』

拓也はネコの横を抜けて歩き出した。

俺の家じゃないけど…

前の学校の同級生のネコなら関わりたくないな……



ルイも急いで拓也の先を行った。
< 5 / 6 >

この作品をシェア

pagetop