誇り高き
それから数年後。

私は再び小十郎と会う。

まさか、会うなんて思いもしなかった。

小十郎も私に気付いていないと思っていた

それなのに、最後の最期に。

‘‘貴女は……初恋の人に………そっ…くり…だ…”

ずるいぞ、小十郎。

私はお前の言葉にも、思いにも応えられない。

けれども。




私を愛してくれてありがとう。




もう、その思いすら届かない________
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