誇り高き



紅河さんにくっついて様々な姿を見るたびにその思いは強くなりました。

それで、僕分かった気がするんです。

紅河さん、本当は凄く心が真っ直ぐで綺麗なんでしょう?

僕と一言も喋らなかったのは、僕にとばっちりが来るって分かっていたからだ。

でも、僕は構わなかったんですよ。

だって、僕は、



貴女が好きだ





本当は里をでる前に言いたかったんですけどね。



ねぇ紅河さん。



貴女がこの手紙を読んでいると言うことは僕はもう生きていないでしょう。



どうせ、死ぬなら紅河さんの手にかかって死にたいな。



もし、紅河さんが僕を殺してくれたなら、どうか気に病まないで下さい。


僕は貴女に殺されて本望だ。



だから、どうか…どうか………______










生きて









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