誇り高き
覚悟
「死んで、それで済むと思うな…ですか」
床に臥した沖田が呟く。
三日前、紅河に言われた言葉だ。
池田屋で生きることを諦めかけた自分に、紅河が言った言葉。
池田屋事変で倒れたのは自分だけではなかった。
紅河もまた倒れ、未だ目を覚ましていない
「紅河さんは…………」
なぜ、あんなにも強いのでしょうね。
何故、ああも真っ直ぐいられるのか。
「早く、目を覚ましてください」
じゃないと、約束を果たせないじゃないですか。