誇り高き
「松本先生。どうですか?」

「熱は下がっている。だが…………だが、目覚めるかは彼女の心次第だ」

寝かされている女性の頬を撫で、宇治は溜め息にも似た息を吐いた。

「はよう目覚ましいや
__________紅河はん」






どんなに呼びかけても、紅河が目覚める気配は一向にない。










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