誇り高き
一方、沖田は廊下を急いでいた。
布は手に入ったが、研ぎ汁が見当たらない

「あ、山崎さん」

「沖田さん。どうしました?」

「確か山崎さん。米の研ぎ汁持ってましたよね。ちょっと分けてくれませんか?」

「構いませんが、何に使うんや?」

「蜻蛉…いや紅河が、正体を明かすのに
欲しいと言っていたので」

「…紅河?」

「はい。何か知ってるのですか?」

「沖田さん。研ぎ汁あげる代わりに、わいを連れてってくれへんか?」





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