誇り高き
「其の名が、誰の犠牲の上にあるかゆめゆめ忘れるな」
新撰組屯所の屋根に一つの影が佇んでいる
「其の犠牲は、いつかお前達の身を滅ぼすだろう。後に、犠牲となるものもまた然り_______」
影は、呪詛とも呼べる予言を吐き出す。
「裏切り、裏切られ、お前達は破滅するだろう」
影の予言は外れない。
否、外れさせない。
絶対に。
「光は、我が手の中に。新撰組は、たった一つの光を失い、暗闇の中道に迷い外れるだろう」
其の、光とは何なのか。
それは、予言者にしかわからない。