トキトメ
 彼女の気持ちが落ち着くまで?

 それって、いつまで待てばいいんだ?

 大丈夫だと言われても、彼女の姿を見ないと安心出来ない。

 いつまで不安な気持ちのままでいればいいというんだ。

「君の気持ちはわかってる。椛島さんは、本当に大丈夫だから、心配しないでいい」

「わかりました。それじゃ俺、昼休みに家に戻って着替え準備して来ます。すみませんが、帰りに届けてもらえませんか?」

「わかった」

 俺は、深々とお辞儀をすると、彼を見送った。

 今頼れるのは、塚田さんだけだ。

 塚田さんの言葉を信じて、彼女から連絡があるのを待とう。

 

 
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