トキトメ
私達は、少し広いマンションに引っ越した。
ベッドもシングルからダブルに新調し、生まれて来る子どもの部屋も用意している。
お風呂から上がり、ベッドに横たわる。
彼は優しく私のお腹に手を当てた。
「あっ! 今動いた」
「うん。この頃よく動くのよ」
「凄いね。ここに、新しい命が育っているんだね」
「うん」
「あのさ、律ちゃん。俺わかったよ」
「何が?」
「俺が前トキトメした時、俺から離れてた律ちゃんが動けただろ」
彼が、崎田さんの部屋から出て来た時の事だ。
「ええ」
「あれって、赤ちゃんがお腹にいたからじゃないかな。君の身体の中に、俺の一部が混じったから」
「そうか。それで、納得出来るわ」
「どんな子が生まれて来るのかな」
「あなたに似たカッコイイ子よ」
「君に似た美人かもしれないよ」
「男の子と女の子、どっちが欲しい?」
「どっちでもいいよ。元気に生まれてくれたら」
「そうね」
「あっ! また動いた」
私達は今、最高に幸せな時間を過ごしてる。
終わり
ベッドもシングルからダブルに新調し、生まれて来る子どもの部屋も用意している。
お風呂から上がり、ベッドに横たわる。
彼は優しく私のお腹に手を当てた。
「あっ! 今動いた」
「うん。この頃よく動くのよ」
「凄いね。ここに、新しい命が育っているんだね」
「うん」
「あのさ、律ちゃん。俺わかったよ」
「何が?」
「俺が前トキトメした時、俺から離れてた律ちゃんが動けただろ」
彼が、崎田さんの部屋から出て来た時の事だ。
「ええ」
「あれって、赤ちゃんがお腹にいたからじゃないかな。君の身体の中に、俺の一部が混じったから」
「そうか。それで、納得出来るわ」
「どんな子が生まれて来るのかな」
「あなたに似たカッコイイ子よ」
「君に似た美人かもしれないよ」
「男の子と女の子、どっちが欲しい?」
「どっちでもいいよ。元気に生まれてくれたら」
「そうね」
「あっ! また動いた」
私達は今、最高に幸せな時間を過ごしてる。
終わり