トキトメ
 彼と寝ちゃったら、私、軽い女と思われるに決まってる。

 それに、これから会社で顏を合わせるのも微妙になっちゃう。

 よし、アイス食べたらやっぱり帰ろう。



 あー何で~?

 彼と一緒にベッドに寝ている。

 顏だけ出して、首のところの布団をしっかり握ってるけど、一体これからどうな
るの?



 という私の心配をよそに、彼は私の手を布団から外すと、胸のあたりまで下げた。

 まだしっかりバスタオルで体を包んでいるので、裸を見られてはいない。

「うん・・・」

 またしても口を塞がれた。

 初キッス。

 しかも3回目。

 1回目のキスは、麻酔でもされたみたいにしびれる感覚があって、何が起こった
のかわからなかった。


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