トキトメ
 彼と付き合ってる事、バレたらまずいかな?

 うーんやっぱり恥ずかしいよね。

 だけど、不思議だな。

 良くんとは予想外の急接近だったけど、こうして一緒にいるのが当たり前のような感じもする。

 一緒にいると落ち着くっていうのかな?

 良くんは、私にとっての白馬の王子様だ。



「ごちそうさま。俺、朝はいつもパンだったけど、こういうきちんとした和食もいいね」

「私も毎日ってわけじゃないのよ。土曜と日曜の朝はパンにしてるの」

「仕事で遅くなる日が多いのに、ちゃんと家事もこなすなんて尊敬するよ」

「あっ大変。そろそろ出掛ける準備しなきゃ。わー化粧する時間あるかしら」

「車の中ですればいいよ」

「車って、私達別々に行った方がいいわ。私は、いつものように電車で行くから」

「車で行こう。そこまで気を遣わなくてもいいよ」

「でも」

「大丈夫。ほら行くよ」

 またしても彼に押し切られる形で車に乗ってしまった。
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